ギター用語

ココボロ − ハカランダの代替材とも言われる木材

ココボロとは

ココボロは、中米を原産とする木材。ブラジリアンローズウッド(ハカランダ)の代替材として指板材や、アコースティックギターのサイド/バック材に用いられている。「ココボロ・ローズウッド」「サザンアメリカン・ローズウッド」と呼ばれることも。

学名:Dalbergia retusa(ダルベルギア・レトゥサ)
科名:マメ科(ツルサイカチ属)

ココボロの特徴

  • ハカランダの代替材
  • 赤みのある褐色に、黒い縞模様

ハカランダの代替材

ココボロは入手困難なハカランダの代替材とも言われている木材。ハカランダと同じくマメ科のツルサイカチ属の木であることから、サウンドの特性も近く、代わりの指板材として用いられることが多い。

ただし、ハカランダほどではないものの、ココボロも絶滅の恐れがあるとしてワシントン条約附属書Ⅱに掲載されており、使われるのはある程度高級なギターということになる。

ワシントン条約
ワシントン条約 − 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約ワシントン条約とは ワシントン条約は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」のことで、ギター用の木材においても、こ...

赤みの強い褐色に、黒い縞模様

ハカランダと比較すると黄色や赤みが強い木材であり、そこに黒い縞模様の杢目が出る。濃淡がハッキリしていることが多く、そういった部分でハカランダと見分けることができる。

左の赤みが強いのがココボロ

匂いについては、『木材加工面がわかる樹種事典』によると、「刺激臭がする」とのこと。匂いは人によって感じ方が異なるが、酸っぱい匂いがするようだ。

ココボロを使ったギター

ココボロ指板

Taylor / 814ce Limited Editinon

Taylorのフラッグシップモデルである800シリーズの一つ814ce、そのサイドとバックにココボロを使った限定モデル。

Limited Edition 814ce Cocobolo
ココボロ

Fender/American Acoustasonic Cocobolo

Fenderが2019年に発売した新機軸のギター「American Acoustasonic」。その特別仕様として2020年に登場したのがココボロをトップ材として用いたモデル。

Fender公式によるメイキング動画

ココボロのブリッジピン

ココボロはアコースティックギターのブリッジピンに使われることも。サウンドの変化はもちろん、赤く明るいその色も目を引く存在に。

ココボロブリッジピン
ABOUT ME
執筆者:タケ
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

ギター歴23年。

愛機:Gibson Les Paul Custom、Black Cloud Aging Label #022、Stilblu #100、Legator Ninja N7FX

日々、ギターのお勉強中。