ギター用語

バリグリップ − 指や握力を鍛える筋トレ・ツール

バリグリップ(Varigrip)とは

バリグリップは、ギターやベースを持たずに指や手のトレーニングを行える便利アイテム。片手で握りバネの付いたグリップを握ることで筋力を鍛えることができる。ギターだけでなくピアノなど他の楽器練習に使われることも。

バリグリップはPLANET WAVES(現在はD’Addarioの子会社)から発売されている。
公式の紹介ムービー。

バリグリップの使い方

  • 指や手の筋肉を鍛える
  • 各指を独立して動かせるように

指や手の筋肉を鍛える

ギターの演奏には指の筋肉も必要になる。そんな指の筋肉を効率的に鍛えることができるのがバリグリップ。

よくある握力を鍛えるハンドグリップは、握力を鍛えるのには向いているが、握り込む時はあくまでも全ての指を使うこととなる。

一方でバリグリップは、各指が独立しているので、指一本一本の筋肉を独立して鍛えることができ、ギター演奏に必要な各指の筋肉をより効率的に鍛えるのに向いている。

各指を独立して動かせるように

筋肉を鍛えるだけでなく、それぞれの指を独立して動かすトレーニングにも適している。特に小指や薬指を一本づつ動かすのは難しいもので、意識して練習する必要があるが、ギターを持たなくても片手でそのトレーニングを行うことができる。

バリグリップの特徴

  • 各指のテンション調整が可能
  • グリップパッドは上下に付け替え可能
  • 楽器が無くても練習を

各指のテンション調整が可能

各指のバネは調節ネジを回すことによってテンションを調節することが可能。右に回すとテンションが強く、左に回すと弱くなる。筋力の弱い指は弱いテンションから徐々に鍛えていくなど、それぞれに合ったトレーニングをすることができる。

グリップパッドは上下に付け替え可能

「グリップパッド」と呼ばれるグレーの部分は取り外しが可能となっており、反対側に付け替えることができる。逆に持つことで、各指単体だけでなく、全体の握力トレーニングに使える。このグリップは人間工学に基づいて、握りやすいようにデザインされているのも特徴の一つ。

楽器が無くても練習を

バリグリップはポケットにも入るコンパクトなサイズで、片手で簡単に扱うことができる。ギターを持つことができないような時でも、バリグリップを片手に指を鍛えることができ、読書をしながらなど「ながら練習」をすることができる。

同様の製品

D’Addarioのバリグリップ以外にも、似たような製品は多く見られる。

Meidealというメーカーから発売されているMFX5という製品。バリグリップのようにネジでスプリングの調整が可能。ただしグリップは平坦なデザイン。

楽器の練習や、様々なスポーツにも使われており、非常に高い評価を受けているProhandsのGRIP MASTERという製品。各指は独立しているが、バネの調整機能はない。

GRIP MASTERによく似た製品は、100円均一でも売られている。さすがにクオリティーには差があるものの、100円だと思えば十分使える。

筆者が愛用中のダイソーのフィンガーグリップ。
ダイソーのフィンガーグリップ

ABOUT ME
執筆者:タケ
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

ギター歴23年。

愛機:Gibson Les Paul Custom、Black Cloud Aging Label #022、Stilblu #100、Legator Ninja N7FX

日々、ギターのお勉強中。