ギター用語

ジャトバ − 硬く耐久性の高い指板材

ジャトバとは

ジャトバ(jatoba)は、ギターやベースの指板材として用いられる木材。ローズウッドが規制などによって希少となった流れから、その代替として近年用いられ、IbanezやESPでよく見られるようになっている。

ブラジルなど中南米産のマメ科の広葉樹で、「アンデスジャラ」や「ブラジリアンチェリー」という別名も。

ジャトバの特徴

  • ローズウッド並かそれ以上の硬さ
  • 高い耐久性と安定性
  • 赤褐色に濃い色の縞

ローズウッド並かそれ以上の硬さ

ジャトバは、ローズウッドと比較して同等かそれ以上の硬さを持っている。サウンドも硬質寄りとなり、鋭い立ち上がりと輪郭のハッキリとした音が期待できる。

高い耐久性と安定性

ジャトバは高い耐久性と安定性を持っているのも大きな特徴。その耐久性から家具をはじめウッドデッキやフローリング、さらには船舶にも用いられている。粘土があることから割れや反りに強い。

赤褐色に濃い色の縞

ローズウッドと比べると明るく見える赤褐色。そこに濃い茶色の縞模様が入るものが多い。少し好き嫌いの分かれるルックスかもしれない。

ジャトバを使ったギター/ベース

Ibanez EH10-TGM

カリフォルニアの3ピースロックバンド・CHONのギタリスト、エリック・ハンゼルのシグネイチャーモデル

Ibanez UB804

IbanezのアップライトベースUB804。こちらも指板材にジャトバが使われている。

SOLAR GUITARS/ S1.7APP

デスメタルバンドTHE HAUNTEDのギタリスト・Ola Englundが立ち上げた「SOLAR GUITARS(ソーラーギターズ)」。こちらは指板ではなくネック材としてメイプルとジャトバの5ピース・ラミネートネックで用いられている。

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
ギタークラフト製作日記
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