ギター用語

エボニー − 真っ黒な見た目が特徴の指板材、「黒檀」

エボニー(Ebony)とは

エボニーは、ギターやベースの指板に用いられる木材。高密度の堅い漆黒の木材で、高級機種に用いられることが多い。日本では「黒檀(コクタン)」呼ばれる。

エボニーの特徴

  • 非常に硬く、サウンドも硬質
  • 希少で高価
  • 種類によって異なるルックス

非常に硬く、サウンドも硬質

密度が高く非常に硬い木材であるエボニー。その硬さから、サウンド面においても硬質で、立ち上がりが早いと言われる。エッジのきいたドンシャリ感のあるサウンドが特徴的。

希少で高価

エボニーは成長するまでに200年以上かかるとされており、特に指板に使用される真っ黒な部分は心材のみとなるため、採取できる量は限られている。加えて、一部の種はその高価さゆえに乱獲されより希少となっている。

そのため、近年では「リッチライト」という人工素材がエボニーの代替として使われることも増えている。

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リッチライトとは ‐ エボニー材の代替として使われる人工素材リッチライトとはエボニーの代替材となる指板材 木の繊維と樹脂からなる人口樹脂素材 Gibsonレスポールカスタム等で採用 ...

種類によって異なるルックス

エボニーというと真っ黒な指板をイメージするが、真っ黒なのは一部のエボニーの心材部分のみ。真っ黒なエボニー以外にも縞模様の入ったエキゾチックなエボニーもあり、種類によってルックスは大きく異なっている。

エボニーの種類

エボニーはカキノキ科カキノキ属の広葉樹。その産地によっていくつかの種類がある。

セイロン・エボニー

学名は「Diospyros ebenum」。スリランカのセイロン島原産のエボニー。最も供給量の多い品種であり、最も高級な種とされている。心材のみが漆黒で、「本黒檀」と呼ばれる。

マカッサル・エボニー

学名は「Diospyros celebica」。インドネシア原産。日本では「縞黒檀」と呼ばれる通り、縞模様の杢目が入っているのが特徴的。「マッカーサー・エボニー」と呼ばれる場合も。

ペールムーン・エボニー

学名は「Diospyros malabarica」。ラオスなど東南アジア原産。境界線のハッキリとした黒と白の縞模様が出ることから「ブラック・アンド・ホワイト・エボニー」、日本では「斑入黒檀」と呼ばれる。

アフリカン・エボニー

学名は「Diospyros crassiflora」。アフリカ全土に分布するエボニーで、セイロン・エボニーの代替として使われる。マダガスカル産のアフリカン・エボニーは、ギャングの資金源になる恐れがあることから、ワシントン条約の附属書Ⅱに記載されており、国際取引には規制がかかっている。

ワシントン条約
ワシントン条約 − 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約ワシントン条約とは ワシントン条約は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」のことで、ギター用の木材においても、こ...

エボニーを使ったギター

エボニー指板と言えば、Gibsonのレスポール・カスタム。

Taylorの『314ce V-Class』。指板にエボニーが使われている。

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SCHECTERの『C-1 Exotic Ebony』は、2020年のNAMMショーで発表されたエキゾチック・エボニーをトップ材に用いたモデル。指板にもエボニーが使われている。

C-1 Exotic Ebony

エボニー素材で作られたブリッジピン。

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執筆者:タケ
ギターコンシェルジュ運営者。愛機:Stilblu #100、Black Cloud Aging Label #022、Gibson Les Paul Custom日々、ギターのお勉強中。