ギター用語

グラナディラ(アフリカン・ブラックウッド) − エボニーに似た黒く重硬な木材

グラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)とは

グラナディラ(Grenadilla)は、ギター/ベースの指板材として用いられる木材。タンザニア、モザンビークといったアフリカで採られる木材で、「アフリカン・ブラックウッド」や「ババナス」「グレナディラ」とも呼ばれる。ギター用の木材としてはあまりメジャーではなく、クラリネットやオーボエなどの木管楽器に使用されることで知られている。

グラナディロ」という名前のよく似た木材があるが、別物なので注意が必要。

グラナディラの特徴

  • とても硬くて重い
  • エボニーに似ているがローズウッドの仲間
  • 過度な伐採により希少

とても硬くて重い

グラナディラは非常に重く硬い材質。乾燥させた材の硬さや強度を表す基準である気乾比重は「1.2」を越え、エボニーと同等かそれ以上の重硬さ。比重が1を越えると水に沈む。

キメが細かく均質な表面で指板に向いているとされるが、重いのが難点。

エボニーに似ているがローズウッドの仲間

前述の通り非常に重くて硬い点と、暗紫褐色から黒の心材はエボニーの特徴とよく似ている。そのため商品名として「アフリカ黒檀」「アフリカン・エボニー」等として扱われることがあるが、エボニー(黒檀)はカキノキ科カキノキ属なので別物。グラナディラはマメ科ツルサイカチ属なので、ローズウッドの仲間である。

過度な伐採により希少

十分なサイズの木材が採れるまでには70〜80年を要することや、産地の一つであるケニアでは、違法な密輸のための過度な伐採によって危機的な状況にあるなど、希少な木材の一つとなっている。ツルサイカチ属はその全てがワシントン条約で輸出入が規制されており、グラナディラも附属書Ⅱの規制が適用され、輸出入には許可が必要となる。

グラナディラを使ったギター

グラナディラ指板は、PRSの『Private Stock』や特別な木材を使ったシリーズ『Wood Library』などで見られる。

愛媛のルシアー・亀岡隆之氏製作の『KOM-Cutaway』。サイド/バック材にグラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)が使われている。

アイルランドのギターブランド・Lowden(ローデン)の『F-50 ABLK/SRW』。こちらもサイド/バック材にグラナディラが使われている。

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執筆者:タケ
ギターコンシェルジュ運営者。日々、ギターのお勉強中。