ギター用語

インカシルバー − インカ帝国をイメージした銀色

インカシルバーとは

インカシルバー(Inca-Silver)は、ギターやベースの塗装に用いられる銀色の名称。古くはFenderのストラトキャスターで使われ、同じ色を再現した他社メーカーでも同名のカラーが見られる。

Fenderのカラーチャートでは「24」で掲載されている。

カラーチャート91番の「Silver」と比べると、少し暗い銀色であることがわかる。
シルバー比較

インカシルバーの由来

1960年代頃のFenderカラーの多くは当時の自動車の塗料が使われていたことは知られているが、このインカシルバーもまたデュポン社(Dupont)の車用塗料が使われている。インカシルバーは、1956年からシボレー(Chevrolet)やGMといった自動車メーカーで使われ始めたカラー。

Fenderでは1960年から、追加料金を支払うことでオーダー可能となる「カスタムカラーチャート」に掲載されていた歴史あるカラー。初めて公式に発表された1961年のカラーチャートにも「INCA SILVER METALLIC」として掲載されている。

「インカシルバー」という名称については、デュポン社の名称をそのままFenderでも使っているため、その由来については定かではない。しかし「インカ(Inca)」というのはおそらく『インカ帝国』のこと。インカ帝国は、南アメリカのペルーやエクアドルを中心に15〜16世紀に存在していた文明で、現在は世界遺産となっている遺跡「マチュ・ピチュ」があることで知られている。

マチュ・ピチュ

当時のインカ帝国には鉱山が多くあり、銀も多く産出されたという。インカ帝国はスペインによる侵略で滅亡したが、その後スペインの植民地時代に発見されたポトシ鉱山という銀山から算出された大量の銀は、スペインに運ばれ銀貨として世界中に流通していった。ちなみにインカ帝国では銀のことを「月の涙」と呼んでいたそうだ。

「インカシルバー」は、そんな「インカ帝国の銀」をイメージして名付けられたのではないだろうか。

インカシルバーのギター/ベース

Fender American Original `50s Stratocaster

Fender American Original `50s Stratocaster

Fender Boxer Series Telecaster

Fender Boxer Series Telecaster

Fender Flea Signature Active Jazz Bass

Fender エレキベース Flea Signature Active Jazz Bass

その他

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執筆者:タケ
ギターコンシェルジュ運営者。
愛機:Stilblu #100、Black Cloud Aging Label #022、Gibson Les Paul Custom 
日々、ギターのお勉強中。