ギター用語

レモンオイルとは ‐ 使い方や注意点、おすすめ商品など

レモンオイルとは

レモンオイルは、ギターやベースのメンテナンスアイテム。指板に塗布することで、汚れの除去や保湿をすることができる。

レモンオイルは主にローズウッドやエボニーといった塗装されていない指板に対して用いる。塗装されている指板の場合は、塗膜が乾燥を防いでくれる役割を果たしてくれるが、塗装されていない指板の場合はメンテナンスによって保湿をする必要がある。指板の湿度を保つために使うのが、レモンオイル。

おすすめレモンオイル

FERNANDES ナチュラルレモンオイル

楽器メーカーのフェルナンデスから発売されており、多くの楽器屋で取り扱っている最もポピュラーなレモンオイル。

D’Addario レモンオイル クリーナー&コンディショナー

大手ギターアクセサリーメーカーのダダリオから発売されているレモンオイル。

FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH レモンオイル

F.C.G.R.から発売されているレモンオイル。天然由来の蜜蝋を配合した製品。実際にF.C.G.R.の工房でも使用されている。

Howard オレンジオイル

アメリカのハワード社のオレンジオイル。保湿効果が高い。

レモンオイルとオレンジオイルとの違い

  • レモンオイルは汚れ落とし向き
  • オレンジオイルは保湿向き

レモンオイルとよく似たアイテム「オレンジオイル」。用途はほぼ同じだが、レモンオイルと比べるとオレンジオイルの方が粘度が高く揮発性が低い。つまり乾きにくいということなので保湿性が高く、指板を保湿するのに向いている

逆にレモンオイルは粘度が低く揮発性が高いので、保湿よりも汚れ落としに向いている。あくまでもどちらが向いているかということなので、レモンオイルにも保湿効果はある。

レモンオイルの注意点

  • 塗装された指板には使わない
  • 使いすぎには注意
  • 成分をよく確認する

塗装された指板には使わない

多くのメイプル指板には塗装が施されている。一見するとツヤがなく塗装されていないように見えても、ツヤを出す磨きをしていないだけだったり、オイル塗装されていることが多い。塗装が乾燥を防いでくれるので、レモンオイルを使う必要はない

使用の頻度、使いすぎは注意

指板の汚れも落としてくれるレモンオイルだが、だからといって使いすぎには注意。必要以上にオイルを浸透させると、木材には悪影響があり、フレットが浮き上がってしまう場合がある。

使用の頻度は、普段から弾いているギターかどうか(弾いていれば手の脂で保湿される)や、保管している環境(湿度)にもよるが、年に1回程度で十分と言われている。

成分をよく確認する

「レモンオイル」と一口に言っても、様々なメーカーから多種多様な製品が発売されている。その成分も商品ごとにかなり違いがあるため、必ず成分や使用上の注意等をよく読み、自分のギターに適しているかどうかを確認しよう。

レモンオイルの使い方

  • STEP1
    指板にレモンオイルを塗布する
    レモンオイルをクロスやティッシュなどに付け、それを指板に塗布する。一度に付けすぎるのは良くないため、少しづつがオススメ。
  • STEP2
    汚れを落とす
    レモンオイルには保湿だけでなく汚れを落とす効果もある。オイルを塗り拡げると同時に、汚れも落としていく。フレットの際の汚れはつまようじを使うと落としやすい。
  • STEP3
    浸透&乾燥させる
    10〜30分程度放置して、オイルを指板に浸透、そして乾燥させる。
  • STEP4
    拭き取る
    指板に残った余分なオイルは、そのままにしておくとフレット浮きの原因にもなるため、乾いたクロスで拭き取る。

Freedom Custom Guitar Researchのレモンオイルの使い方動画

ABOUT ME
執筆者:タケ
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

ギター歴23年。

愛機:Gibson Les Paul Custom、Black Cloud Aging Label #022、Stilblu #100、Legator Ninja N7FX

日々、ギターのお勉強中。