ギター用語

リグナムバイタ − 世界一堅く重い木材

リグナムバイタ(Lignum vitae)とは

リグナムバイタは、主に指板材として用いられる木材。流通されている木材の中では世界一堅く、高密度で重い木材として知られており、比重が1より大きいことから水に浮かない木材としても有名。

かつてヨーロッパではその樹液が万病に効くとされていて、「lignum viate」はラテン語で「生命を司る木」「生命樹」を意味している。英語では「wood ofu life」、日本語では「癒瘡木(ユソウボク)」とも。

リグナムバイタの特徴

  • 堅くて重い
  • 紫外線に触れると緑に変色する
  • 稀少で高価

堅くて重い

とにかく堅くて重い木として知られるリグナムバイタは、耐朽性も高く指板材として用いられることがほとんど。その堅さから加工は難しく、油分を多く含むことから接着剤を使用しての接着にもあまり向いていないという。

油分を含み潤滑性があることから船舶のスクリュー・シャフトや、ボーリングのボールやピンとして用いられていたこともある。

リグナムバイタで包丁を作る動画

紫外線に触れると変色

辺材は灰白色、心材は黄色を含んだ茶褐色をしているが、紫外線に触れることによって緑を含んだ色に変色する。

稀少で高価

リグナムバイタはあまり大きくない木で、成長も遅いことから稀少な木材となっており、ワシントン条約付属書Ⅱに掲載されている。数が少なく加工も難しいとあって、ギターに用いる場合は価格も高くなってしまう。

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リグナムバイタを使ったギター/ベース

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執筆者:タケ
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

ギター歴23年。

愛機:Gibson Les Paul Custom、Black Cloud Aging Label #022、Stilblu #100、Legator Ninja N7FX

日々、ギターのお勉強中。