ギター用語

ニューハカランダ − ホンジュラスローズウッドの別名

ニューハカランダとは

ニューハカランダとは

ニューハカランダは、ホンジュラスローズウッドの別名。あるいは、マダガスカルローズウッドココボロといったハカランダ(ブラジリアンローズウッド)の代用となる木材の総称。

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「ハカランダ」という名称について

「ハカランダ」というのは、「ブラジリアンローズウッド」の別名。厳密に言えば、原産地であるブラジルでのブラジリアンローズウッドの呼称は「jacarandá-da-bahía(ジャカランダ・ダ・バイーア)」であり、「ハカランダ」という名は他の中南米産のローズウッドに共通して使われている。例えば、ホンジュラスローズウッドであれば「ハカランダ・デ・ノガリエ」と呼ばれる。

つまり、「ハカランダ」は中南米産ローズウッドに共通して用いられる名前であり、本来はブラジリアンローズウッドだけを指す名称ではない。しかし、ギター界隈では「ハカランダ」と言えば、一般的にはブラジリアンローズウッドのことと考えて間違いないだろう。

ニューハカランダ=ホンジュラスローズウッド

ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)は、1960年代にブラジル政府によって原木の輸出が規制されたことにより、非常に入手が難しい希少な木材となった。それまでハカランダを使っていたギター業界では、それに代わる木材を探すこととなる。

1970年代、YAMAHAが代替材として用いたのがホンジュラスローズウッド。YAMAHAはホンジュラスローズウッドにブラジリアンローズウッドと同じような価値を持たせるため、「ハカランダ」の名を借りて「ニュー・ハカランダ」という名称を付けて売り出した。つまり「ニューハカランダ」は「ホンジュラスローズウッド」に付けられた商品名ということになる。

YAMAHAの『LL-10J』。「J」は「Jacaranda」を意味している。

YAMAHAではカタログなどでも「ニューハカランダ」という名称を用いていたが、「ハカランダ」と紛らわしかったためか、現在では「ホンジュラスローズウッド」という表記に改められており、「ニューハカランダ」という表記はほぼ使われていなくなっている。

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ニューハカランダ=ハカランダの代替材

上記のように、「ニューハカランダ」というと「ホンジュラスローズウッド」の別名として使われる場合が多いが、ホンジュラスローズウッドに限らずブラジリアンローズウッドの代替となる木材全般を指して「ニューハカランダ」と呼ぶ場合もあるようだ。

ホンジュラスローズウッドも含め、マダガスカルローズウッドココボロ・ローズウッドなどが、入手困難なブラジリアンローズウッドの代わりを担う木材「ポスト・ハカランダ」のような意味合いで「ニューハカランダ」と呼ばれる。

こちらの場合はあくまで総称のような呼び方で、スペック表などで「ニューハカランダ」という名称を使うケースはあまりないようだ。

MomoseなどDeviser系列では、近年でもマダガスカルローズウッドを「ニューハカランダ」と称して用いていたようだが、スペック表を見ると「マダガスカルローズウッド」と明記されている。

Momoseの「MST/NJ」というマダガスカルローズウッド指板のモデル。メイプル指板のモデルは「MST/M」というモデル名なので、「NJ」は「New Jacaranda」の略と思われる。

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執筆者:タケ
ギターコンシェルジュ運営者。愛機:Stilblu #100、Black Cloud Aging Label #022、Gibson Les Paul Custom日々、ギターのお勉強中。