ギター用語

セミハードケース ‐ 耐衝撃性と持ち運びやすさを兼ね備えたギターケース

セミハードケース

セミハードケースとは

セミハードケースは、ソフトケースとハードケースの中間に位置するケース。硬い樹脂製の合板などで覆われたケースのことで、ソフトケースよりも衝撃に強く、ハードケースよりも軽く持ち運びしやすい。

セミハードケースの特徴・メリット

  • ソフトケースよりも衝撃に強い
  • ハードケースと比べて軽い、持ち運びやすい
  • 自宅での長期保管にも○

ソフトケースよりも衝撃に強い

一般的にソフトケースと呼ばれるケースは、ギターやベースを持ち運ぶための最低限の機能しか無く、ぶつけてしまった場合、衝撃がそのまま楽器へと伝わってしまう。一方でセミハードケースは硬い素材で覆われているため、外からの衝撃を楽器へと伝えることなく保護してくれる。

ハードケースと比べて軽い、持ち運びやすい

衝撃から楽器を守るという観点であればハードケースが最も安心なのは間違いない。しかし、ハードケースはどうしても重くなってしまい、背中や肩に背負うこともできないので持ち運びにもあまり向いていない。車や飛行機などでの長距離の運搬となるとハードケースが安心だが、徒歩や電車での移動の場合にはセミハードケースの方が負担が少ない。

自宅での長期保管にも○

持ち運びの際だけでなく、自宅であまり弾かないギターを保管しておく際にもケースは重要となる。ソフトケースでの保管はネックにも悪影響となるが、ハードやセミハードケースなら楽器にストレスをかけることなく保管が可能で、湿度の変化にも強い。

セミハードケースは持ち運びにも、保管にも強い、ソフトケースとハードケースの良いとこ取りをしたような「ちょうど良い」性能のケースと言える。

■重さ
【軽】 ソフト > セミハード > ハード 【重】
■持ち運びやすさ
【易】 ソフト ≧ セミハード > ハード 【難】
■耐衝撃性
【強】 ハード > セミハード > ソフト 【弱】

定番セミハードケース

Noah’sark/GSH

Noah’sark(ノアズアーク)のセミハードケース「GSH」。8mm厚のポリウレタンフォームがしっかりと衝撃から楽器を守り、表面は撥水加工が施されているので多少の雨でも安心。持ち手が樹脂製で、持ち運びもしやすくなっている。1万円前後で手に入る手頃さもありがたい。

MONO CASE/M80EG

デザイン性にも優れたケースブランド「MONO」のセミハードケース。耐衝撃性に優れたABS樹脂を用いており、ハードケース並みの保護力を持ちながらも、超軽量で持ち運びの負担を低減。ベルクロ(マジックテープ)付きのストラップによってしっかりと楽器を固定することができるので、中でブレる心配もなし。2つのポケットがあり、収納性も抜群。


basiner/ACME-EG

オシャレな質感に、耐久性と機能性も兼ね備えた、台湾生まれののブランド「basiner(ベイシナー)」のセミハードギグケース。収納の多さが特徴的で、多くのグッズを持ち歩きたい人には最適。撥水加工がされているのに加え、専用の耐水レインコートも付属しているので雨の日の移動にも強い。

豊富な収納

レインコート付属

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執筆者:タケ
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

ギター歴23年。

愛機:Gibson Les Paul Custom、Black Cloud Aging Label #022、Stilblu #100、Legator Ninja N7FX

日々、ギターのお勉強中。