ギター用語

VOS(Gibson) ‐ Vintage Original Specの略、艶を抑えた塗装の仕上げ

VOS(ブイオーエス)とは

VOSは、「Vintage Original Spec」の略で、艶を抑えた塗装の仕上げ方法のこと。グロスフィニッシュを施した後に、キズやサビといった加工が加えられている。

Gibson公式サイトのスペック表には「Nitrocellulose VOS (Vintage Patina)」と記載されている。「patina」は、「錆び」や「緑青」あるいは「色あせや摩耗、錆びによって経年変化した様子」を意味している。

VOSとGloss、Agedの違い

「Vintage Original Spec」の略で、「Spec」とはいうものの、現在は全体的な意味での仕様ではなく、あくまでフィニッシュについての仕様となっている。そのため、「VOS」と「Aged」や「Gloss」だけの違いであれば、フィニッシュ以外の部分は基本的に同じとなる。

Gibsonにおける通常のフィニッシュは「Gloss(グロス)」仕上げで、塗装面はツヤがあり、金属パーツ等もピカピカでまさに新品の状態となっている。

これに対して「VOS」の場合、一旦はGlossフィニッシュと同じように仕上げた後に、専用の磨き材を使って塗装面に僅かなキズを入れたり、金属パーツに錆びやくすみを加えることによって、新品のギターを「長い期間良好な環境で保存してきたような状態」を再現している。

また、Gibsonのフィニッシュ方法には、「Ultra Light Aged」「Light Aged」「Heavy Aged」「Ultra Heavy Aged」と4段階の異なる「Aged(エイジド)」仕上げも存在する。Agedは、塗装の剥げや打痕、傷、錆びなどによって長年使い込んだような使用感を表現している。

Tool(トゥール)のギタリスト、アダム・ジョーンズのシグネイチャー・モデルAdam Jones 1979 Les Paul Customは「Aged」と「VOS」の2種類が発売されており、「Aged」には本人と同様の使用感を加工によって再現しているが、「VOS」では同じ傷までは再現されていない。

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執筆者:タケ
ギターコンシェルジュ運営者。日々、ギターのお勉強中。