ギタークラフト

3作目の着色前のマスキング、シースルー着色:ギタークラフト学校日誌(170)

昨日にサンディングシーラーの磨きが終わったので、今日は着色です。

色は「飴色シースルー」にします。
ギブソンマローダーのナチュラルカラーが退色して飴色になったイメージ。

今回は、ヘッドとボディのベベルカットの部分は少し濃い飴色にして濃淡の差をつけます。
濃い色にするベベルカットの部分を先に吹いて、その後で全体を少し薄めの色で拭きます。
異色だと色分けする部位をそれぞれマスキングして吹く必要がありますが、今回は同色での濃淡なので、濃い色を先に吹いて、その上から薄い色を吹くというやり方をします。

ヘッドのベベルカットは2段階あるうちの外側を濃い目の飴色にします。

ヘッドの正面から見て2つの斜めのラインはぴったりにマスキングをしますが、ヘッド上部側は少しRが見える位置でマスキングします。
これは、ヘッドを正面から見たときに、濃い部分のラインがしっかり出るようにするためです。

ボディのベベルカットは先生がラインに沿って綺麗にマスキングしてくれました。

あとは全体を新聞紙で覆って準備完了。

ハンガーを掛けるペグ穴をマスキングで保護。
トップ側のペグ穴にも同じようにマスキングしています。
ペグ穴を掛けている部分に色が入ると、そこだけ色が変わってしまうから?だと思います(先生に確認し忘れましたが)

ではいよいよ着色です。
今回はポリウレタン系シースルー着色なので、ウッドシーラーの時と同じ配合の塗料を作り、そこにバンチャクという染料を混ぜて着色塗料を作ります。
染料は濃いので、ウッドシーラーに混ぜるのは少量です。

飴色を作るのに、ブラウンとイエローを混ぜました。
重ね塗りするので、目的の色より少し薄めに作ります。
先にベベルカットを吹くので、少し濃い目の飴色に。

吹く前。

吹いた後。

ヘッドのベベルカットも濃いめの飴色に。

塗料が乗っている部分のマスキングだけを残し、後は剥がしてしまいます。

ヘッドも。

着色塗料は5分くらいで乾くので、残りのマスキングも剥がします。
おお〜、めちゃくちゃいい感じ。

ヘッドもいい感じ。

このまましばらく眺めていたい。

これから全体を飴色に吹くのですが、指板サイドも飴色の塗料を乗せてしまおうと思います。
白のポジションマークに少し飴色が入ることでヴィンテージ感が出るのではなかろうか、という狙い。
指板サイドにマスキングを貼りましたが、剥がしてしまいます。

吹きました。
あまり重ね過ぎるとどんどん色が濃くなっていくので、横吹きと斜め吹きを1回ずつでフィニッシュ。
ええですやん。

ベベルカットのラインがしっかり出ていて綺麗。

ヘッドはちょっと濃淡がわかりにくいかも。

全体。理想通りの仕上がり。
先生の着色の配合がすごい。

この後、ウッドシーラーで全体を吹いて着色は終わり。
ウッドシーラー後のバック面。

今日はここまで。
今日はいい夢が見れそう。

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
ギタークラフト製作日記
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