ギター用語

アフリカン・マホガニー − ホンジュラス・マホガニーの代替材として最も使われる木材

アフリカン・マホガニーとは

アフリカン・マホガニーは、ギターのボディやネックに使われる木材。その名の通りアフリカに分布する植物で、ホンジュラス・マホガニーとは異なるが、よく似ていることから代替材として広く用いられている。別名「カヤ」。

「リボン杢」と呼ばれる赤褐色の濃淡による縞模様がよく見られる。

ホンジュラス・マホガニーとの違い

マホガニー」と呼ばれる木材は、ギターの世界では様々な種類が存在している。しかし、学術的にマホガニーと呼べる木材となるといくつかの種類に限られる。中でもGibson・レスポール等で伝統的に使われてきたのは、メキシコ南部から中南米で採られるホンジュラス・マホガニー、通称「ホンマホ」。

しかし、このホンジュラス・マホガニーはワシントン条約での規制によって貴重な存在となったことで、よく似た木材に「マホガニー」の商品名を付け、その代替材として用いられることが多くなった。その中の一つがこの「アフリカン・マホガニー」。

「マホガニー」を比較した画像。左がアフリカン・マホガニー、中央がホンジュラス・マホガニー、右もマホガニーの代替材として使われるサペリ。

ホンジュラス・マホガニーが「センダン科マホガニー属」に属する植物であるのに対し、アフリカン・マホガニーは同じ「センダン科」ではあるが「カヤ属」という別の種類となる。

木材としての特徴は非常に似ているため、サウンド的にも聞き分けるのは難しいと言われている。アフリカン・マホガニーはワシントン条約には掲載されておらず、安定して入手が可能であることから、現在では「マホガニー」とされていた場合はアフリカン・マホガニーであることが多い。

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執筆者:タケ
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ギター歴23年。

愛機:Gibson Les Paul Custom、Black Cloud Aging Label #022、Stilblu #100、Legator Ninja N7FX

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