ギタークラフト

3作目のペグ、T.O.Mの取り付け、ナット調整:ギタークラフト学校日誌(180)

今日はペグとT.O.Mの取り付けをし、ナット調整をします。

ペグはクルーソンタイプです。
ブッシュは先生が取り付けてくれました(時間が迫っているので)
ブッシュの取り付け方は片連のときと同じで、ブッシュが3分の2くらい埋まるまでリーマーで穴を拡大→玄能で叩いてブッシュを埋め込む、という
流れです。
クランプで挟んで締め付けて埋める方法もあるようです。

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ペグの位置決めをします。
両連ペグの場合、左右を同じ高さにしたいので、スケールを当てて左右の高さを揃えます。
この状態で千枚通しでビス穴の目打ちをします。

目打ちできました。

ハンドドリルでビス穴を開けます。
ビットはΦ2、深さは8mm。

さくっと開きました。

プラスドライバーで軽く面取りします。

面取りでけた。

ビスの先端にロウを軽く塗ります。

ペグ取り付け完了。
うーん、ペグ穴の位置が悪かったのか、3弦ペグの位置が歪んでる!
ナンテコッタ。修復しようがないので仕方ない。

表から見たらあまり気にならないかも。

次はチュー・オー・マチックのスタッドを埋め込む穴を開けます。
穴の位置を罫書きし、千枚通しで目打ちします。

目打ち完了。

ボール盤でスタッドの穴を開けます。
ビスの先端が目打ち穴に隠れる位置を0地点とします。

深さは17cmに設定。

スタッドの穴開け完了。

名前のわかんないこいつで面取り。
そこそこ広めに面取りします。

名も知らぬアイテムでグリグリ。

面取り完了。

スタッドを埋め込む準備として、各スタッドに取り付けるナットを2枚取り付けます。
下側のナットをラジオペンチで固定し、上側のナットをマルチスパナで回して締め付けます。

スタッドの先端に軽くロウを塗ります。

最初で手で軽く回して埋め込んでいきます。
斜めになりやすいので、真っ直ぐに埋まっていっているか要確認。

マルチスパナでナットを回して埋め込んでいきます。
このためにナットを2枚重ねたんですね。

スタッドが高さ15mmになるまで埋め込みます。

ナットをそれぞれのスタッドに取り付けて。

チューン・オー・マチックが付いたよ。

ストップテイルピースも付けて、、、良き。

次はナット調整です。

まずはナットの形を罫書き。
ナットの罫書きの仕方は2作目の日記に書いています。

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罫書きができたら、高さを調整します。
ナットのサイドとヘッド側に塗装が乗っているので、剥がさないように先に角を削ってから上面を削ります。

時間が迫っているので、先生にエコノミーサンダーでババっと削ってもらいました。
#320のペーパーで表面の粗い傷を軽く整えます。

ナット幅の罫書きをします。
6弦側から4mm、1弦側から3mm取り、残りの幅を5で均等に割った位置に罫書きします。
スコヤを0フレットに当てて真っ直ぐに罫書きします。

一番細いナットファイルで溝の位置を微調整。

溝の位置が決まったらガシガシ削っていきます。
まだ弦を張ってないので、刃の先端を錆びさせたカッターの刃を使って高さを確認します。
1フレット上でハガキ1枚分くらいの隙間になるのが理想ですが、まだ弦を張ってないので少し高めで止めておきます。

弦を張りました。ええですやん。

ナット溝がでけた。
特にやり直しもなく、結構スムーズにできました。

今日はここまで。
作業できるのは明日と明後日の2日間だけなので、ギリギリ、、、

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

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