ギタークラフト

ペグ取り付け、ブリッジ取り付け、ナット調整:ギタークラフト学校日誌(123)

今日はペグの取り付けからやっていきます。

片連クルーソンペグ。
ペグはボディ側に寄せて配置します。
スケールを当てて平行にし、ビスを打つ位置に目打ちをします。

Φ2のビットでビス穴を開けます。
深さは8mmに設定。

ビス穴が開きました。

ビスの先端に蝋を塗って滑りを良くしてからビスを留めます。

次はブリッジを取り付けるので、センター出しをします。
1フレットと最終フレットのセンターを出し、ボディまで延長して全体のセンターラインを出し、スケールエンドも出します。

トレモロブリッジは、スケールエンドから7〜9mmヘッド側に寄せて設置します。
推奨は8mmですが、それだとトレモロザグリが見えてしまうので、今回は9mmに設定しました。

ブリッジ前方ラインが決まったので、トレモロブリッジをザグリにはめ込み、ビス穴を開ける位置を決めます。
ブリッジをはめたままで一気に6箇所の目打ちをするのではなく、以下の手順を目打ちをします。
1:1弦と6弦の目打ちをする
2:ブリッジを外し、1弦と6弦の目打ちのラインを一直線に結ぶ
3:ブリッジを戻し、一直線のライン上で2〜4弦の目打ちをする

写真を撮れなかったですが、ボール盤で穴を開けました。
ビットはΦ2.5、深さは23mmで掘りました。

ビス穴をプラスドライバーで面取りします。
面取りをしておかないとビスを回したときに塗装が剥がれる可能性があります。

ビス穴の位置はピッタリ。

ブリッジにビスを取り付け。

次はナット調整をします。
ナットの間隔はまず、6弦側を4mm、1弦側を3mmで取ります。
2〜5弦は、ナット幅から6弦側4mmと1弦側3mmを引いて均等にします。
X=(ナット幅ー6弦側4mmー1弦側3mm)÷5で計算します。
ナット幅が42mmだった場合は、(42mmー4mmー3mm)÷5=7mmなので、2〜5弦の間は7mmずつ取ります。

フレットを傷つけないように気をつけながら削ります。
写真ではナットファイルが真っ直ぐではないですが、真っ直ぐに真っ直ぐに削っていきます。

今日はここまで。
明日はナット調整を終わらせて、組み込みをする予定です。

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
ギタークラフト製作日記
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