ギタークラフト

【4作目】ネック材の加工(エコノミーサンダー、プレーナー):ギタークラフト学校日誌(185)

ギターネック材に加工線を罫書き

今日はネック材の加工の続きです。

↓前回作業

バンドソーでネック材を粗加工
【4作目】ネック材に罫書き、粗加工:ギタークラフト学校日誌(184)製図できたので、ネック材の加工に入ります。 今回ネック材に使用するのはメイプル材。 学校にストックしているメイプル材はそれぞれ木...

ネック材の外形の粗加工ができたので、次はグリップ面の平面出しをします。
次の工程でプレーナーでネック材の厚みを削るのですが、削る側の反対側(今回はグリップ面)を平面にしておかないと、プレーナーで削るときにガタガタになってしまうので、しっかり平面にしておきます。
ギターネック材のグリップ面をエコノミーサンダーで平面にする作業

600mmスケールを当てて均等に削れているか確認。
ネック材をエコノミーサンダーで加工した際に均一に削れているかを600mmスケールを当てて確認しているところ

あと、削った面を光に当て、均等に当たっているかもチェックします。
エコノミーサンダーでネック材などの長めの木材を削る際、均等に当てないとベルトに当たる箇所が偏ってしまいます。
均等に当たっていれば写真のように境目がない状態になりますが、不均等だと境目が見えるので、それを均等になるように調整します。
ネック材をエコノミーサンダーで加工した際に均一に削れているかを光に当てて確認しているところ

このあと、プレーナーで20.5mm厚まで削りました(指板面を削った)。
仕上がりは20mm厚なので、0.5mm残しで。
(学校では生徒はプレーナーを使えないので、先生にやってもらいました)
プレーナーでギターネック材の厚みを削ったところ

ぴったり20.5mm。
20.5mm厚まで削ったギターネック材

指板面の罫書きがプレーナーで削った際に消えたので、あらかじめ断面と側面に書いておいたセンターラインと0Fの位置をもとに再度罫書きをします。
ヘッドのペグ穴もついでに罫書き。
ペグ穴は製図から写すのではなく、スケールで測って実物のネック材に合わせて罫書きします。
ギターネック材に加工線を罫書き

今日はここまで。
明日はトラスロッド加工をします。

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
ギタークラフト製作日記
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