add9 (アドナインス)

Eadd9コード (Eアドナインス) の押さえ方14通り・指板図・構成音

ギタコン運営者:稲垣健太
執筆者:稲垣 健太 Kenta Inagaki
(ケンタトニック)
ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)2023年入学 ギター歴25年 ドラム歴10年
中学2年の時にギターをはじめ、学生時代は軽音楽部でバンド活動に没頭し、卒業後はCDショップで働きながら多様な音楽に触れる。現在はWebディレクションの仕事をしながら、ESPギタークラフトアカデミーに通いギター製作の専門知識・技術を学んでいる。

Eadd9コード(Eアドナインス)とは

  • Eメジャーの三和音に、長9度(ナインス)の音を加えたコード
  • コード表記はEdd9、E(add9)など
  • 「add」は「加える」や「追加する」という意味で、コードでは「add9」=「9度を追加する」という意味になる
  • Eadd9は「Eメジャー」に「add9」=「長9度を追加」したもので、「E7」に「長9度を追加」したE9とは別のコード
    ※E9はE7(9)を省略した表記
  • Eadd9のように三和音に長9度を加える場合に「add」の表記を使う
  • 構成音は「ルート・長3度・完全5度・長9度 (R・M3・P5・M9)」

Eadd9とEsus2の違い

  • Esus2(サスツー)は、長3度をサスペンデッド(sus)して長2度にしたコードで、構成音に長3度のG♯の音を含まない(Eadd9には長3度が含まれる)
  • Eadd9は三和音にテンションの長9度を加えるテンションコードだが、Esus2は長3度の代わりに長2度を使うsus系コードであるためテンションコードとは言わない
  • Eadd9から長3度の音を省略した場合はEadd9(omit3)と表記するのが正確
    =Eadd9(omit3)とEsus2は構成音が同じ

※susは「吊るす」を意味する「suspended(サスペンデッド)」の略
※omit(オミット)は「抜く」「省略する」という意味
※omit3=「3度の音を抜く」という意味

コード名ルート音長3度完全5度
EメジャーEGB
コード名ルート音長3度完全5度長9度
Eadd9EGBF
コード名ルート音長2度完全5度
Esus2EFB

Eadd9とEmaj9の違いは以下の記事で解説

Emaj9 / Emaj7(9)のギターコードの押さえ方・指板図・構成音
Emaj7(9) / Emaj9コードの押さえ方11通り・指板図・構成音Emaj7(9) / Emaj9コードとは Emaj7(9)(Eメジャーセブンス・ナインス)は、Emaj7の四和音に、長9度の音を加え...

Eadd9コードの指板図一覧

ギターコード表の見方

  • Eadd9のローコードの指板図
  • Eadd9のローコードの指板図(省略形)
  • Eadd9のローコードの指板図
  • Eadd9のハイコードの指板図(4弦2フレットをルート音とする押さえ方)
  • Eadd9のハイコードの指板図(2弦5フレットをルート音とする第一転回形押さえ方)
  • Eadd9のハイコードの指板図(5弦7フレットをルート音とする押さえ方)
  • Eadd9-5string7fret-2.png
  • Esus2 / Eadd9(omit3)のハイコードの指板図(5弦7フレットをルート音とする押さえ方)
  • Eadd9のハイコードの指板図(5弦7フレットをルート音とする押さえ方)
  • Eadd9のハイコードの指板図(6弦12フレットをルート音とする押さえ方)
  • Eadd9のハイコードの指板図(6弦12フレットをルート音とする押さえ方)
  • Eadd9のハイコードの指板図(6弦12フレットをルート音とする押さえ方)
  • Eadd9のハイコードの指板図(4弦14フレットをルート音とする押さえ方)
  • Eadd9のハイコードの指板図(6弦12フレットをルート音とする押さえ方)

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

Eadd9の指板上の音の配置

add9(Eアドナインス)のコードトーン表

▶ ◯add9の構成音
指板上の音の配置一覧

ハイコードの押さえ方

  • ローコード(オープンコード):開放弦を含む押さえ方
  • ハイコード:開放弦を含まない押さえ方

ローコード①

2、6弦は開放弦(弦を押さえない)

Eadd9のローコードの指板図

ローコード①

ローコード①の省略形
5、6弦の押弦を省略した押さえ方
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート

Eadd9のローコードの指板図(省略形)

ローコード③

1、2、6弦は開放弦(弦を押さえない)
押弦した指が他の弦に当たらないように、指を立てぎみで押さえる

Eadd9のローコードの指板図

ハイコードの押さえ方

6弦ルート①

6弦12フレットをルート音とする押さえ方
1弦は人差し指の付け根あたりで軽く触れてミュート
4弦は人差し指の腹あたりで軽く触れてミュート

Eadd9のハイコードの指板図(6弦12フレットをルート音とする押さえ方)

6弦ルート②

6弦12フレットをルート音とする押さえ方
1、2弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート

Eadd9のハイコードの指板図(6弦12フレットをルート音とする押さえ方)

6弦ルート③

6弦12フレットをルート音とする押さえ方
人差し指で2、3、4弦をセーハしつつ、1弦をミュート
5弦は人差し指の先か小指の腹で軽く触れてミュート

Eadd9のハイコードの指板図(6弦12フレットをルート音とする押さえ方)

6弦ルート④

6弦12フレットをルート音とする押さえ方
1、2弦は人差し指の第二関節の下あたりで軽く触れてミュート

Eadd9のハイコードの指板図(6弦12フレットをルート音とする押さえ方)

5弦ルート① Esus2 / Eadd9(omit3)

以下の押さえ方はEadd9と表記されることがあるが、
Eadd9の構成音の長3度Gの音が含まれていないため、
3度の音を2度(=9度の音と同じ)にサスペンデッド(sus)したと解釈し、
コード名をEsus2と表記、
またはEadd9(omit3)と表記するほうが正確と言える

※omit(オミット)は「抜く」「省略する」という意味
※omit3=「3度の音を抜く」という意味

Esus2 / Eadd9(omit3)のハイコードの指板図(5弦7フレットをルート音とする押さえ方)

5弦ルート②

5弦7フレットをルート音とする押さえ方
1〜5弦を人差し指でセーハする
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート
※中指、薬指、小指はCadd9のローコードの形

Eadd9のハイコードの指板図(5弦7フレットをルート音とする押さえ方)

5弦ルート③

5弦ルート②の省略形
1弦4フレットの押弦を省略した押さえ方
1弦は小指の腹か中指の付け根で軽く触れてミュート
6弦は中指の先か、親指の腹で軽く触れてミュート

Eadd9のハイコードの指板図(5弦7フレットをルート音とする押さえ方)

5弦ルート④

5弦7フレットをルート音とする押さえ方
1弦は人差し指の第二関節あたりで軽く触れてミュート
6弦は人差し指の先で軽く触れてミュート

Eadd9のハイコードの指板図(5弦7フレットをルート音とする押さえ方)

4弦ルート①

■4弦14フレットをルート音とする押さえ方
5、6弦は親指の腹で軽く触れてミュート
※親指で6弦12フレットのEを押さえても良い

Eadd9のハイコードの指板図(4弦14フレットをルート音とする押さえ方)

4弦ルート② Esus2 / Eadd9(omit3)

4弦2フレットをルート音とする押さえ方
長3度(G♯の音)が含まれていないので、
5弦ルート① Esus2 / Eadd9(omit3)の押さえ方と同じく、
コード名はEsus2Eadd9(omit3)となる

Eadd9のハイコードの指板図(4弦2フレットをルート音とする押さえ方)

2弦ルート①(第一転回形)

2弦5フレットをルート音とする押さえ方
5、6弦は鳴らさないように弾く

Eadd9のハイコードの指板図(2弦5フレットをルート音とする第一転回形押さえ方)

※Eadd9コードの第一転回形
この押さえ方の最低音は4弦6フレットのG♯であるが、
ルート音を2弦5フレットのEとする転回形のコード
G♯はルート音のEから見て3度の音なので第一転回形となる

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

Eadd9コードの構成音

度数ルート音長3度完全5度長9度
構成音E
G
B
F
ファ
Eadd9コードの構成音を五線譜で表記 Eadd9コードの構成音を鍵盤で表記
度数表記の読み方
R
P1
ルート音
完全1度
M2長2度m2短2度
M3長3度m3短3度
P4完全4度
♯4増4度
P5完全5度
♯5増5度♭5減5度
M6長6度m6短6度
M7長7度m7短7度
♭♭7減7度
P8完全8度
M9長9度
♯9増9度♭9短9度
P11完全11度
♯11増11度
M13長13度♭13短13度

▶ ギターコード一覧

ギターコード表の見方

画像(指板図やスケール表)は当サイトへリンクを張ってもらえれば転載OKです。

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
ギタークラフト製作日記
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