ギタークラフト

トップコート塗装後の水研ぎ【ギター製作1作目】:ギタークラフト学校日誌(29)

今日はゴムパットの作り方の講義と、トップコート塗装後の水研ぎ(みずとぎ)をしました。

水研ぎは、トップコートで表面にできた塗装のうねりやしぶきを、水で濡らしたサンドペーパーで磨いて均一にしていく工程です。ペーパーで磨くときに水をつけて洗い流しながら行います。最終的に塗装の表面を鏡面に仕上げるためでもあります。

スポンジを巻いたパッドを使って水研ぎをしていくのですが、サンドペーパーに水をつけながら行います。水をつかうのは、磨いたときに出る塗装の粉によって目詰まりが起こるのを防ぐためです。

トップコートは合計3度行い、1度ごとにサンドペーパーの番手を上げて磨きます。1回目のトップコート後なので、まずは#600のサンドペーパーで水研ぎ。

画像の左側はしっかり研げていますが、右側は「ゆず肌」が残っているので磨きが足りない状態です。ゆず肌は塗装の表面に凹凸がある状態で、ペーパーで均一になるように磨いていかなければなりません。右側の画像でいうと、ペーパーの傷がついていない部分がゆず肌にあたります。
ギター塗装の柚子肌の解説画像

こちらがボディトップの水研ぎ前の状態。
ギターのボディトップの水研ぎ前の状態。

水研ぎ後。まだ完全に仕上げていないですが、#600のペーパーの傷がしっかりついています。磨きの作業は、使っているペーパーの傷をきちんとつけていくことが大事。番手を上げるとペーパーの傷が細かくなっていきます。
ギターのボディトップの水研ぎ後の状態

今日は水研ぎだけで終わりました。明日は水研ぎの仕上げと、おそらく2回目のトップコートをやります。

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
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