ギターモデル

Fender Lead(フェンダー・リード)

Fender Leadとは

Fender Lead(フェンダー・リード)は、フェンダーが1979〜1982年に販売していたソリッドギター。Lead Ⅰ、Lead Ⅱ、Lead Ⅲの3つのモデルがあり、それぞれピックップの仕様が異なる

2020年にPlayer Series(プレイヤーシリーズ)のラインナップにLead Ⅱ、Lead Ⅲが加わり、製造中止から38年の時を経て復活した。

Fender Lead年表

  • Lead Ⅰ
    1979〜1982年
    CBS研究開発部門のグレッグ・ウィルソン主導で開発。リアに1ハムバッカー搭載の1ピックアップ仕様のLead Ⅰをリーリす
  • Lead Ⅱ
    1979〜1982年
    シングルピックアップ2基を搭載したLead Ⅱをリリース
  • Lead Ⅲ
    タイトル3
    ジョン・ペイジ(現フェンダー・カスタム・ショップのマネージャー)が後任となり、ハムバッカー2基を搭載したLead Ⅲを開発&リリース

Fender Leadの特徴

左からLead Ⅰ、Lead Ⅱ、Lead Ⅲ
Fender Lead(フェンダー・リード)

  • ボディ
    ほとんどがアッシュ材だが、82年頃のモデルにはアルダー材も存在する。表の肘が当たる部分と、裏の胸が当たる部分にコンター加工が施されている。リードⅠは1ハムバッカー仕様だが、リードⅡと同じくフロントにシングル用のピックアップキャビティが設けられている。
  • ヘッドストック
    リード用に開発されたスモール・タイプのヘッドストックを採用。後にThe Strat(1980年)やGold Stratocaster(1981年)にも導入された。
  • ネック
    メイプル・ワンピースネック。指板はメイプルかローズウッドを選択できた。スケールは25.5インチ。フレット数は21。
  • ピックアップ
    リードⅠ:1ハムバッカー(リア)
    リードⅡ:2シングルピックアップ
    リードⅢ:2ハムバッカー
  • トグルスイッチ
    各モデルに2つのスイッチを搭載

    リードⅠ:1つは1ハムバッカーコイルを「ネック側コイル(シングル)」「両コイル(ハムバッカー)」「ブリッジ側コイル(シングル)」に切り替えるスイッチ。
    もう1つは直列/並列の切り替え用。

    リードⅡ:1つは3ポジション(フロント/フロント+リア/リア)を切り替えるスイッチ。もう1つはセンターポジション(フロント+リア)選択時に作動する位相切り替え(フェイズイン/フェイズアウト)のスイッチ。

    リードⅢ:1つは3ポジション(フロント/フロント+リア/リア)を切り替えるスイッチ。もう1つはコイル・タップ機能用のスイッチで、「フロントをシングルコイル化」「両コイル(ハムバッカーのまま)」「リアをシングルコイル化」の切り替えができる。

1981年製のLead Ⅰの試奏動画

1980年製のLead Ⅱの試奏動画

1982年製のLead Ⅲの試奏動画

PlayerシリーズのLead Ⅱの特徴

  • ボディ
    アルダー材
  • ネック
    ネックはメイプル、指板はバウフェロー材。ネックシェイプはモダンC
    フレット数は22
  • ピックアップ
    2基のシングルコイル(Alnico 5 Strat Single-Coil)を搭載。
  • トグルスイッチ
    3ポジション・ピックアップ・セレクター&2ウェイフェーズスイッチ
  • カラーバリエーション
    ブラック、クリムゾンレッドトランスペアレント、ネオングリーンの3色

PlayerシリーズのLead Ⅱの試奏動画

PlayerシリーズのLead Ⅲの特徴

  • ボディ
    アルダー材
  • ネック
    ネックはメイプル、指板はバウフェロー材。ネックシェイプはモダンC
    フレット数は22
  • ピックアップ
    2基のハムバッカー(Alnico 2 Humbucking)を搭載。
  • トグルスイッチ
    3ポジション・ピックアップ・セレクター&3ウェイコイルスプリットトグルスイッチ
  • カラーバリエーション
    オリンピックホワイト、シエナサンバースト、メタリックパープルの3色

PlayerシリーズのLead Ⅲの試奏動画

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
ギタークラフト製作日記
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