ギターの基礎・知識

ギターの音階表 – 「音名読み」と「階名読み」それぞれの指板上の配置

ギターの音階表 - 「音名読み」と「階名読み」それぞれの指板上の配置

一般的なギターのレギュラーチューニングは下記の音の並びとなっている。
チューニングが変わればこの音の並びが変わり、指板上の音の配置も変わる。
本記事では、ギターをレギュラーチューニングした際の音階表を紹介する。

レギュラーチューニング
(※開放弦の音の配置)
1弦E(ミ)
2弦B(シ)
3弦G(ソ)
4弦D(レ)
5弦A(ラ)
6弦E(ミ)

音名読みの音階表

下記の音階表は「音名読み(おんめいよみ)」で指板上の音名を表記。
音名は「絶対的な音の高さ」を表す音の読み方。
音名読みは、曲のキー(調)が変わっても固有の音名で音を読んだり記したりする表記方法で、下記表はキーが変わっても指板上の音名は変わらない。
(ただし、チューニングが変わると音名の配置も変わる)
ギターの音名読みは英・米式表記の「C D E F G A B」を使うことが多い。

ギターの指板上の音階表(音名読み/シャープ表記) ギターの指板上の音階表(音名読み/フラット表記)

階名読みの音階表

下記の音階表はキー「C」での「階名読み(かいめいよみ)」で指板上の音名を表記。
階名は「相対的な音の高さ」を表す音の読み方で、主音からの音の高さに応じて読み方を変える。
階名読みは、曲のキーに合わせて音の名称の割り当てを変える表記方法で、キーが変わると指板上の階名の配置が変わる。
(キーは変わってもチューニングを変えていなければ実音は変わらないが、各音の名称が変わる。)
ギターの階名読みはイタリア式表記の「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」を使うことが多い。

ギターの指板上の音階表(音名読み、ドレミ読みをシャープ表記) ギターの指板上の音階表(音名読み、ドレミ読みをフラット表記)

上記表はキー「C」での階名読みとなっており、
Cメジャースケールの「C D E F G A B」を「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」に割り当てている。

キー「D」で階名読みする場合は、
Dメジャースケールの「D E F♯ G A♯ B C♯」を「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」に割り当てて読む。

キー「E」での階名読みする場合は、
Eメジャースケールの「E F♯ G♯ A B C♯ D♯」を「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」に割り当てて読む。

音名読みだとキーDは「D E F♯ G A♯ B C♯」、キーEは「E F♯ G♯ A B C♯ D♯」となり、シャープが多くつくので声に出して読みづらいが、階名読みで「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」とするとシャープを読まずに済むので読みやすくなる。

ただし、ギターではドレミ表記を音名読みで使うことも多い
その場合はキーが変わってもドレミの配置を変えずに読む。

ABOUT ME
執筆者:ケンタトニック
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
2023年4月にギタークラフトの学校に入学
ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2021年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ギタークラフトの学校で月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956

所有ギター一覧

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN