ギタークラフト

ネックグリップの加工:ギタークラフト学校日誌(75)

今日の講義は木材の種類や乾燥の仕方について。

実習はネック材の加工の続きからやっていきます。

昨日に指板接着をし、一晩置いたのでクランプを外していきます。
ちなみに、角度付きヘッドの場合はヘッド角で重力かかるので、指板を下にした状態で置いておきます。

しっかり接着していますが、指板裏の磨きが甘かったので少し隙間が空いています。
このくらいの隙間なら指板が剥がれることはないそうですが、先生に接着剤で隙間の穴埋めをしてもらいました。

次はネック材と指板の幅を合わせます。
エコノミーサンダーでネック材の幅を狭めたのち、豆平鉋で指板の幅に合わせていきます。

湾曲している箇所は豆平鉋では削れないので、南京鉋を使います。

鉋で少し段差が残るくらいまで削ったのち、仕上げノミで段差をなくしていきます。

次はネックグリップの形を整えていきます。
この段階では100%完成にはせず、90%の完成度まで仕上げます。

南京鉋でグリップに丸みがつくように削っていきます。

ボリュートやヒール部分は小刀で削ります。

真っ直ぐに削れているかスケールでチェック。
真ん中が削れやすく、かつトラスロッドの関係でネック内部の厚みが一番薄い箇所なので、削りすぎないように注意。

今日はここまで。明日はグリップの加工の続きから。

ABOUT ME
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
ギタークラフト製作日記
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