ギター用語

スタビライズド・ウッド − 樹脂を浸透させ硬化させた木材

スタビライズド・ウッド(stabilized wood)とは

スタビライズド・ウッドは、樹脂(レジン)を浸透させ硬化させることで、安定化させた木材のこと。木材の強度を高めたり、木の持つ質感を活かしつつ美しい着色をすることもできる。ギター用の木材としてはまだまだ実用は少ないが、今後が注目されている。

「スタビライズド(stabilized)」は、「安定させる」「固定させる」を意味する英語。強度の劣る木材や、ヒビなどのある木材も、樹脂を浸透させて固めることで強度が増し、安定して使うことができる。

スタビライズド・ウッドの作り方

スタビライズド・ウッドは木材を樹脂に浸けて作られるが、ただ長時間漬け込んだとしても樹脂が木材の中まで染み込まない。真空ポンプなどで空気を抜き減圧することで、木材に樹脂が浸透していく。樹脂に着色料を含ませることで、中まで着色できる。


スタビライズド・ウッドの特徴

  • 木材の強度を高めることができる
  • 木の質感を生かした独特な塗装

木材の強度を高めることができる

スタビライズド・ウッドは樹脂を浸透させ固めることによって、密度が高まり木材の強度を高めることができる。これによってギター用の木材として重要な湿気に対しての強さも高められる。

例えば、近年エレキギターのトップ材として使われているバール杢の木材。独特な美しさが特徴ではあるが、穴が空いていたりなど密度が低いため、他の木材と比べて強度が低いのが弱点。そのためトップに貼ることはできても、他の部分ではなかなか使うことができないが、スタビライズド・ウッドにすることで十分な強度を持たせることができる。

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木の質感を生かした独特な塗装

色を付けた樹脂を浸透させることによって、通常のような表面にだけ塗装をした木材とは全く違った印象の色彩を得ることができるのも、スタビライズド・ウッドの大きな特徴となる。

木材の内部の密度は均一ではなく、密度が低い部分には樹脂が浸透しやすいが、密度が高い部分には浸透しづらい、この差によって塗料の染み込み具合も一定ではなくなり、木ごとに唯一無二の複雑な模様が出来上がる。

また、中まで塗料が浸透し着色するので、切ったり削ったりしても色が付いていることや、通常の塗装のように色落ちすることが無いのも大きな違いとなる。

スタビライズド・ウッドを使ったギター/ベース

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執筆者:タケ
ギターコンシェルジュ運営者。日々、ギターのお勉強中。